阪神金本監督は10年に1人の逸材。現場で感じた3つのリーダーシップとは。

阪神金本監督は10年に1人の逸材。現場で感じた3つのリーダーシップとは。

DeNAとの戦いに勝った阪神タイガースは、ついに貯金10に達しました。広島カープも勝利して貯金7に伸ばしたこともあり、優勝などまだまだ口に出せるほどではないですが、2016年シーズンと比べて明らかに強いチームに進化していますよね。

3年で優勝できるチームにして欲しいという球団の意向を受けて、2016年シーズンから金本監督が就任したわけですけど、正直これほどまでチームが変貌するとは思っていませんでした。だって金本監督って、監督経験ない人でしたからね笑。そんな中で素晴らしいチームを作り上げた金本監督は、まさに名将だと私は思うんです。

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金本監督が10年に1人の名将だと思う3つの理由

わずか1年と少しで強い集団を作り上げてきた金本監督ですが、監督経験がない金本監督がなぜここまでのチームを作れているのか。この謎を解明すべく先日東京ドームに行ってきたわけですが、金本監督の素晴らしい才能を発見してきたんです。

1.選手やコーチと近い距離で濃密なコミュニケーションを取れる

監督と一言で言っても、いろんなタイプの監督がいますよね。2003年に阪神を優勝に導いた星野監督は「闘将」と呼ばれ、情熱で選手の心を動かすタイプ。落合監督は「静」という言葉が似合う人物で、切れ味鋭い頭脳で戦略や戦術を繰り広げるタイプの監督でしたよね。

金本監督の場合どうかといえば、私は「動」という言葉が似合う監督ではないかと思うんですね。

東京ドームで観戦した日、仕事を早く切り上げて試合前練習から見ていたんですけど、金本監督の行動量の多さに驚いたんですよね。バッティング練習では北條選手に付きっきりで打撃指導していたと思えば、平野コーチに打撃指導を受けている糸原選手のもとへ行って会話。その後も岡崎選手とも楽しそうに会話して、その足で片岡コーチと真剣な顔で相談していました。

選手やコーチと非常に近い距離でコミュニケーションを取っていて、選手のレベルや調子をかなり細かくチェックしていたことにビックリ。時には自らバットを振って打撃指導するシーンもありましたし、選手やコーチが金本監督を信頼できる絶妙な距離感を作れているので、チームが一つにまとまりやすくなっているんだな~と感じました。

2.若手選手が理想とする時代に合ったリーダー像

東京ドームでの試合前練習で目立っていたのは、金本監督が若手選手と楽しそうに談笑するシーンでした。試合中や試合後のインタビューのシーンだけでは分からないんですけど、試合前に和気あいあいと練習していたのは新鮮。北條・高山・岡崎・江越選手たちの頭をコツいたり、お尻を叩いたり、爆笑したりなど、監督と言うより面倒見の良いアニキっていう感じに見えました。

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「ゆとり世代」「さとり世代」に当たる、欲が少ない20代前半の選手たちにとって、上司からの命令や叱咤激励は効果が少ないんですよね。むしろ楽しく、ワイワイ、褒められて伸びるタイプが多い世代ですから、金本監督の愛のあるイジりや同じ目線に立った打撃指導、長所を引き出す若手の起用は効果絶大。若手選手のモチベーションアップが非常に上手い監督だな~と思います。

また、若手選手への批判や責任追及を一切やらないことも若手にとって嬉しいポイントでしょうね。積極的なミスは全くお咎めなし、むしろドンドン思い切ってプレーして失敗して経験しろという、広い心を持って若手を育成するスタイルも◎。厳しく叱って、そこから這い上がってこいという古いスタイルは今の若者には合わないので、金本スタイルは若手選手が伸び伸びプレーしやすい環境を生み出しているんじゃないでしょうか。

3.コーチを信頼して意見を尊重する姿勢

試合前練習では、選手とのコミュニケーションも充実しているように見えましたが、コーチとのコミュニケーションも非常に多かったな~という印象です。どんな会話だったかまでは分かりませんけど、片岡・久慈・矢野コーチなど、各担当コーチとたくさん会話していましたし、おそらく選手の状態を把握していたんではないかと思われます。

金本監督はよく「投手のことは香田コーチに任せてます」とか「守備のことは久慈コーチに聞いて」とインタビューで答えますけど、これは責任放棄という意味ではなく信頼の証。自分の分からない分野を知ったかぶるのではなく、自分が選んだ専門コーチの意見を聞くほうが得策だし、正しい答えである可能性が高いと言うことです。

プライドが高く頑固な監督であればあるほど、専門外の分野にも首を突っ込んで自分の意見を主張してしまう。その影響でコーチとの関係性が悪くなり、選手にもその悪い雰囲気が伝わってプレーの精彩を欠いてしまうことはよくある話。(中日の落合監督時代はこれがヒドかったというもっぱらの噂ですね。。)

金本監督がコーチを信頼して任せているからこそ、コーチは自分の仕事に責任を持って全うしようとする。また、信頼してもらっているという喜びも感じるため、金本監督との関係も非常に良好になるわけですね。この好循環によってチームの雰囲気も良くなって、試合中のベンチにも一体感を感じるというプロセス。

これはなかなかできない業ですよ。

まとめ

金本監督はチームをまとめるリーダーシップを持ちながら、若手選手を育成する才能を持った方だと現場を見て感じました。阪神タイガースの選手の雰囲気も明るくなったな~と思っていたんですけど、監督自身が明るい性格だから選手にも伝染しているんだと認識できました。

監督とコーチと選手の関係性や雰囲気は、試合前練習ですべてを感じ取れるものですから、もし現場の雰囲気を体感したい人がいらっしゃいましたら、ぜひ早い時間に球場へ足を運んでみてはいかがでしょうか??

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