2016年阪神ドラフト2位小野泰己は藤川2世。背番号28は未来の大エースへ。

2016年阪神ドラフト2位小野泰己は藤川2世。背番号28は未来の大エースへ。

いい選手獲ったな~と、阪神ファンの中でも大絶賛されているのがドラフト2位の小野泰己選手。大山悠輔選手と同じく、一軍キャンプに帯同している小野選手だが、実力はドラフト1位以上との呼び声が高い。大学時代にも大活躍した実績を持つ小野選手だが、投手豊作と言われた2016年ドラフトでは、1位指名候補と言われるほどの前評判ではなかったのも現実。

田中正義・佐々木千隼・高校BIG3(寺島・藤平・高橋)などの注目選手の後ろに隠れていたような印象だが、彼の本当の実力が気になる。そこで今回は、小野泰己選手について特集してみたいと思う。

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小野泰己は大山悠輔と同じ「遅咲きのスター」

名前:小野泰己
身長:184cm
体重:75kg
利き手:右投げ右打ち
出身大学:富士大学

小野泰己という選手を調べていくと、ドラフト1位ルーキーの大山悠輔と多くの共通点が見えてくる。

まず、中学時代は軟式野球部で活動していたという点。これはドラフト3位ルーキーの才木浩人選手も同じだが、シニアやボーイズへ所属して甲子園常連校へ進学するエリートとは違い、地元の中学の部活動として野球に取り組んでいた普通の生徒ということだ。ボールも軟式、高校推薦への道も開かれていない世界である。大山悠輔も、茨城県の地元の軟式野球部にいた人間であることから、当然ながら有名な選手ではなかったのだ。

高校は地元の福岡県にある折尾愛真へ進学。甲子園の出場経験がない高校で、2年秋にはエースにまで登りつめるも、ケガにより思うように投球ができず。最後の夏は県大会初戦敗退で終わっているのだ。プロ野球選手への道としては、あまりにも実績に乏しく、険しい高校野球人生だったといわざるを得ない。ちなみに、小野選手は高校生でプロ志望届を提出しているものの、指名漏れで大学進学への道を選んでいる。なお大山選手も、高校はつくば秀英という茨城の強豪へ進学したものの、甲子園とは縁のない高校時代を過ごしている。

さて、小野選手が進学先に選んだ大学は、岩手県にある富士大学。同大学は、2015年ドラフトで西武ライオンズから1位指名を受けた多和田真三郎選手を輩出するなど、プロ野球選手も生まれている大学だ。しかしながら、北東北大学野球連盟という無名リーグに所属していることもあり、注目度はさほど高いわけではない。そこで急成長を遂げた小野選手は、4年生秋のリーグでMVPとベストナインを獲得し、一気に注目選手として有名になったのだ。

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大学2年生ですでに直球150kmを記録し、4年間の通算記録では、22試合で12勝1敗防御率0.85という驚異的な数字を残している。甲子園出場経験もない無名の投手が、富士大学で大きく成長し、阪神タイガース2位指名を獲得するに至ったわけだが、これも大山選手と酷似している。大山選手は栃木県の白鴎大学へ進学し、そこで覚醒。74試合で打率.337・15本・75打点という素晴らしい公式戦の成績を残し、大学日本代表の4番に抜擢されるなどの成長を見せたのだ。

2016年の阪神タイガース上位ドラフト陣は、このように素材型の選手を指名したといえるだろう。とりわけ大山選手や小野選手は、大学に入って成長した選手であることから、プロに入ってからも大化けする可能性も秘めている。小野選手は、2017年シーズンでの開幕ローテーション入りも夢ではないし、ぜひ飛躍を願いたい。

背番号28は「阪神伝統のエースナンバー」

2016年シーズン限りで引退を表明した福原忍選手から、背番号28を譲り受けた小野選手。他球団では、エースナンバーを背番号19としているケースが多いが、阪神タイガースではエースナンバーと言われる番号は存在しない。しかしながら、この28番は伝統的にエースナンバーだと言われることが多いのだ。

その理由は、ひとえに「江夏豊」がつけていた背番号だからだ。江夏さんといえば、在籍した9年間で159勝という驚愕の数字を残し、通算206勝を上げた日本球界を代表する左腕だが、そんな彼が阪神タイガース時代につけていた背番号が28なのだ。その後、14年間にわたり阪神の中田良弘選手がつけ、そして、1999年に福原忍選手にわたることになるが、どうしても江夏さんのイメージが色濃く残るのが阪神の28番なのだ。

そんな大切な番号を背負うことになった小野選手だが、彼の実力は前評判以上だ。直球はMAX152kmを計測、カーブ・スライダーそしてウイニングボールとして落差の大きいフォークも持っている。これだけでも素晴らしいのだが、彼の真骨頂は「伸びのあるストレート」だ。ゆったりとしたフォームから繰り出される、150kmを超える直球は、数字以上に速く感じると言われており、ポップするボールはまさに藤川球児の「火の玉ストレート」を彷彿とさせる。

実際、小野選手の憧れは藤川球児選手だそうだが、小野選手にはぜひ全盛期の藤川球児選手のような素晴らしいストレートを投げられるようになってほしい。春季キャンプが終わり、いよいよオープン戦で結果が求められる時期に差しかかってきたが、藤浪・メッセンジャー・岩貞・能見・青柳に次ぐ、6人目の開幕ローテーションをゲットできる可能性も充分にあるのだから。

まとめ

2016年ドラフト2位の小野泰己選手。投手力の高さが阪神タイガースの近年の特徴だが、また新たな有望な戦力が加わったと言っていいだろう。近い将来、阪神を代表する大エースとなる日もそう遠くないと思わせてくれる、魅力たっぷりの投手ではないだろうか。ぜひ2017年シーズンから、注目して応援したい。

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