金本監督の全選手鉄人化計画は正しいのか。打高投低チームへの変貌を検証。

金本監督の全選手鉄人化計画は正しいのか。打高投低チームへの変貌を検証。

4勝4敗で開幕から3カードを終えた阪神タイガース。大きな連勝も連敗もないまま、静かなスタートとなった印象ですが、チーム状況は開幕前の予想を覆していますね。

先発投手陣がしっかりしている阪神は、守り勝つ野球でシーズンを戦うことになるだろうと言われていましたが、ふたを開けてみれば12球団トップの打率とホームラン数。昨年不振を極めた鳥谷選手が、両リーグ合わせて打率トップの大暴れ中だし、糸井選手はホームランと打点でリーグ2位をキープ。北條選手は1試合2本のホームラン、そして2番上本選手にもホームランが飛び出すほど打線は絶好調。

一方で、投手陣は開幕から大きく崩れてしまい、防御率は中日と並んでリーグ最下位。メッセンジャー選手も岩貞選手も調子が上がらず、藤浪選手にいたっては9四死球で乱闘騒ぎに発展するほどの不調になっていますね。中継ぎ陣はまだ持ちこたえていますが、先発投手陣が不安定なために中継ぎに大きな負担がかかっていて、長いシーズンを戦う上で疲労が心配になってしまいますね。

予想外のチーム状況になっている阪神ですが、金本監督の描く阪神タイガースはどう評価できるでしょうか。

Sponsored Link

打撃重視の金本阪神に吉報データあり

1985・2003・2005年のリーグ優勝時のチームデータを見てみると、なかなか面白いデータがありました。

1985年 打率.285(1位) 防御率4.16(4位)
2003年 打率.287(1位) 防御率3.53(1位)
2005年 打率.274(3位) 防御率3.24(1位)

強かった時代の阪神タイガースの成績を見てみると、圧倒的な打力で勝ち進んでいることが分かります。例えば1985年は、バース・掛布・岡田・真弓が全盛期で、不安定な投手陣を打ってカバーするスタイルで優勝を勝ち取りました。2003年なんかは、投打ともに圧倒した完全優勝でしたし、2005年は打率3位ではあるもののトップとは2厘差しかないくらい高い打力は健在でしたね。

投手力の高さが目立つ最近の阪神ですが、優勝するときは守って勝つのではなく、打ち勝つ野球を展開していることが非常に多いんですよね。その証拠に、この3つの全てのシーズンでリーグトップの安打数を記録していますし、私の記憶の中でも、(1985年は知りませんが)相当打ちまくっていた印象が強いんですよね。

盗塁数の少なさが問題視される2017年の阪神ですが、1985年なんて大洋ホエールズ188個に対して阪神60個ですから、優勝と盗塁数の関係はあまり密接ではないのかもしれませんね。まあ、1985年は盗塁なんてしなくてもホームランで点を取れる選手が多かったこともありますけど、優勝の絶対条件ではなさそうです。

このように、強かった時代の阪神を紐解けば、いずれも高い打力を備えていたことが分かります。2017年打撃爆発中の阪神は過去のデータ的には吉報ということになるのではないでしょうか。

全選手鉄人化計画は正しいのか。イチロー理論=×、ダルビッシュ理論的=◎

金本監督2年目のシーズンですが、これまで阪神の苦手分野だった若手育成がかなり上手くいき始めていますね。象徴的なのが、4月9日の巨人戦で北條&上本の3本のホームランで勝った試合。若手選手のパワーが素人目にも明らかなくらいアップしていますし、ホームラン数が12球団トップなんて2016年の貧打を知る私からすれば信じられません。

Sponsored Link

これは、金本監督が全選手に厳しいウエイトの目標やノルマをオフシーズンに課し、素振りに関しても徹底的に振り込ませた効果が出ているからだと思っています。その影響によって、野手の太腿回りの筋肉がかなり大きくなっていますし、スイングスピードや飛距離も昨年と比べものにならないくらいになっていますよね。まさに全選手鉄人化計画と言っていいほど、徹底した体作りを選手に課しているんですね。

さて、メジャーリーガーのイチロー選手は、このウエイトトレーニングによる筋力アップについて、2016年インタビュー時にこう答えています。

いやいや、全然ダメでしょそんなの。虎とかライオンはウエイトしないですからね。自分が持っているバランスがありますから、それを崩しちゃダメですよ。筋肉は大きくなるけどそれを支えている関節とか腱は鍛えられない。だから壊れちゃうんです。実はイチローも過去はウエイトトレーニングをやっていた時期があった。体が大きくなって嬉しくなるじゃないですか?でもスイングスピード遅くなるんですよ。体が回らなくなるから。それでシーズン中に筋肉が落ちてきてなぜか調子がよくなる。6~7年は毎年同じことを繰り返してました。

なるほど、超一流であるイチロー選手が言うのならそうなのかもしれませんね。筋肉を大きくしても、それ以外の部分が鍛えられないからバランスを崩してしまうと。どちらかといえば、ウエイトトレーニング否定派ですね。

それを受けて、実はダルビッシュ選手が凄くわかりやすい表現で持論を展開しています。

イチローさんに喧嘩売るわけじゃないですけど…、いやでも怖いな。イチローさん…。虎とかライオンはもともと身体能力高いんです。で、今って何が起きているかというと、シマウマたちがトレーニングし始めて、だからライオンたちもトレーニングしないといけなくなったっていうふうに思ってます。ただイチローさんはめちゃくちゃ頭がいい特殊なライオンだと思ってます。日本の野球界はいつまでもトレーニングしないシマウマたちなので世界で勝てない。

これも素晴らしい理論ですね。メジャーという怪物揃いの選手たち(虎やライオン)の中で勝ち残るには、日本人選手(シマウマ)はウエイトトレーニングをしないと勝てないという発想ですよね。

この2つの理論は両選手ともにこれまでの経験を踏まえたものでしょうから、どちらが正解とは言えませんけど、金本監督も現役時代にバリバリウエイトトレーニングをやって希代のスラッガーに成長した選手の一人。トレーニングのノウハウはほぼインプットされているはずなので、間違った鍛え方をさせてしまうリスクは低いんじゃないかと思うので、私個人的には金本式鉄人化計画に間違いはないのかなと。

ぜひもっと選手を鍛えまくって、強い個人が集まった集団をぜひ作り上げてほしいなと思います(^^)

まとめ

打撃絶好調の阪神タイガースですが、リーグ優勝の時代は必ず高い打力を持っていたことから考えても、良い傾向にあるんじゃないかと私は思っています。さらに体を鍛えて、金本監督が選手だったときくらいの鉄人をたくさん生み出してほしいなと思っています。

本日4月11日は関東は大雨なので、試合はなさそうですね~。明日は秋山選手が先発予定ですので、ぜひ頑張ってほしいですね!

Sponsored Link

金本知憲カテゴリの最新記事