Read Article

2003年星野阪神は史上最強だった!14.5差で完全優勝した常勝軍団を振り返る。

弱小阪神タイガースに闘将・星野仙一監督がやってきたのは2002年シーズンだった。今の金本監督同様、ファンやマスコミは大歓迎ムード、強い阪神を作ってくれることを期待していたものの4位に沈んだ。まさに2016年の金本監督と重なるシーズンだった。

そして、そのシーズンオフに現監督の金本知憲選手が広島から移籍してきた。当時の金本選手はFAの超目玉、星野監督の熱意に突き動かされて阪神入りしたのだが、戦力も整い、いよいよ優勝が現実味を帯びてきていた記憶がある。これまた、今シーズンの糸井選手の移籍と重なると感じるのは私だけだろうか。

さて、完全優勝を成し遂げた2003年の阪神タイガース。私自身、大阪の道頓堀で優勝の瞬間を迎えた人間だが、当時のチームについて振り返ってみたいと思う。

Sponsored Link

タイトル総ナメ!豪華レギュラー陣がスゴイ!

星野監督体制2年目の2003年は、阪神ファンの記憶に強く残る最強チームだったことは誰も否定しようがないだろう。開幕直後から独走状態になり、6月末時点で2位に12.5ゲーム差をつけてほぼ優勝を確定。最後は14.5ゲーム差をつけて完全優勝を成し遂げたわけだが、この年の阪神はメチャクチャ強かった。

それは、この年のオーダーと獲得タイトルを見れば一目瞭然だろう。

<開幕オーダー>
1.今岡誠    ⇒ 首位打者・ベストナイン(二)
2.赤星憲広   ⇒ 打率8位・盗塁王(61個)・ベストナイン(外)
3.金本知憲   
4.桧山進次郎  
5.アリアス   ⇒ ベストナイン(一)
6.片岡
7.矢野     ⇒ 打率3位・ベストナイン(捕)
8.藤本
9.井川     ⇒ 20勝5敗・最多勝・最優秀防御率・ベストナイン(投)・沢村賞

ベストナインが5選手、首位打者・盗塁王・最多勝がいるチームですから、これだけでも強いのは当然。今岡・赤星・矢野・藤本選手が打率3割を超え、アリアス選手は38本塁打、金本・桧山選手も勝負強いバッティングで勝利に貢献。

投手陣は、エース井川慶選手が最多勝と最優秀防御率を獲得して、驚異の20勝を挙げた。さらに、伊良部・下柳・ムーア選手が2ケタ勝利、守護神にはジェフ・ウィリアムス選手が防御率1.54で安定感を見せた。

極めつけは、2003年オールスター選出メンバーはこちらだ。

井川(投手)
伊良部(投手)
矢野(捕手)
桧山(一)
今岡(二)
アリアス(三)
藤本(遊)
金本(外)
赤星(外)
濱中(外) ⇒ 出場辞退

Sponsored Link

なんとなんと、全てのポジションで阪神タイガースの選手が選出されているのだ。セリーグオールスター=阪神タイガースといった勢力図になっており、まさに最強軍団と言える年代だった。

ほとんどの試合で先制点を挙げており、負けている状況でも必ず逆転するだろうと思いながら観戦していたほど、安定感のあるチームだったことを覚えている。生え抜き組と移籍組が上手く融合し、星野監督の熱意とリーダーシップによってチームがまとまったと言っていいのではないだろうか。

今も昔も、これほど強かった阪神タイガースは記憶にない。1985年の優勝チームもかなり強かったそうだが、8月末時点で2位の巨人と0.5ゲーム差だったことを考えると、他球団を圧倒するほどの強さではなかったと言えるし、投手陣がそれほど強くなかった。投打のバランスから、2003年は過去最強のチームであったのではないだろうか。

星野監督が断行した血の入替えと情報統制

さて、選手の活躍はこれまでお伝えしたとおりだが、星野監督の素晴らしい戦略にも注目したい。

まず1つは、非情と言われた血の入替えだ。2002年シーズン終了後、実に24選手の入替えを行い、ベテラン選手を中心に戦力外通告、そして金本・伊良部・下柳・ウィリアムス選手など外部の選手を次々と補強。負けグセのついたチームの雰囲気を刷新するため、あえて嫌われ役を買って出て人員整理を断行したのだ。

プロ野球選手は実力の世界、やむを得ないといえばそれまでだが、一般社会で言えば社員の半数を「クビ」にしているわけだ。いろんな批判があったことだろうが、残った選手や新しく入団した選手には星野監督の本気度が伝わっていたはずだ。この姿勢が、2003年の大爆発に繋がった可能性もあるだろう。

そしてもう1つが、マスコミの情報統制だ。星野監督はかねてから、関西マスコミ陣営の報道体勢を批判しており、地元の阪神タイガースをバッシングすることで選手が伸び伸びプレーできなくなっていると言っていた。そこで星野監督は、記者やメディアに対して、阪神タイガースを強くするために報道内容を見直し、チームに協力しろと厳命したのだった。

幸いにも、非の打ち所のないほどの完全優勝だったため批判的な記事を書く余地もなかったのだが、関西マスコミは阪神タイガースを盛り上げるべく、ポジティブな記事ばかりをリリースしていたのだ。このメディア戦略は星野監督ならではであったが、ぜひ金本監督にもそれくらい徹底した情報戦略を敷いてほしいものだ。

まとめ

史上最強と呼び声高い2003年シーズンのチームを紹介した。金本・下柳・伊良部選手の新加入、そして井川選手の覚醒、今岡・赤星・藤本選手ら生え抜き組みの台頭など、チームが一気に強くなった年だった。どこか2017年の阪神タイガースと似ていると感じるが、果たして2003年のような素晴らしいシーズンになるのか。開幕を明日に控えた3月30日、私は思うのであった。

Sponsored Link
URL :
TRACKBACK URL :

Leave a comment

*
*
* (公開されません)

人気記事5選

Return Top