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キャンベルはヘイグ2世かマートン2世か。謎のベールに包まれた男を解剖。

阪神タイガースの新・助っ人外国人、エリック・キャンベル選手の実力に注目が集まっている。無理もないだろう、近年はメッセンジャー、シーツ、マートンなどの優良外国人に恵まれているが、一昔前の阪神の助っ人外国人は酷かったのだから。神のお告げと称して、わずか2週間で帰国した選手もいた記憶がある。

サードのレギュラー不在という事情から、白羽の矢が立ったのがキャンベル選手だが、手首のケガで戦線離脱し開幕も絶望な状況となっている。鳥谷選手や大山選手が、虎視眈々とサードのポジションを狙っている中、キャンベル選手を不安視する阪神ファンが増えてきている。

彼の実力はいったいどうなんだろうか。

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キャンベルはヘイグ2世かマートン2世か?

助っ人外国人と一言で言っても、性格やポジションやプレースタイルが個々で異なるのは当然であるが、キャンベル選手の実力はどうか。阪神ファンの思いとしては、ヘイグ2世ではなく、マートン2世であってほしいと願うばかりであるが。

まずアメリカでの実績についてだが、数字だけで判断するならば、残念ながらマートン選手に及ばないという事実を知っておくべきだ。そもそもマートン選手は、ドラフト1順目(全体32位)でレッドソックスに指名されたほどの素質を持ち、2年目シーズンにはすでにメジャーに昇格、51試合ではあるものの打率.321を叩き出している。つまり、バリバリのメジャーリーガーだったわけだ。

それに比べ、キャンベル選手はドラフト8順目(全体254位)の指名で、6年という長い下積み生活を経てメジャーデビューしている。また、メジャーでの打率も2年連続で1割台に低迷し、2016年シーズン終盤に3A降格した後、阪神入団が決まっている。ドラフト順位だけで実力を計ることはできないが、アメリカでの実績や評価という意味ではマートン選手に及ばないのが現実である。

ちなみに、昨年在籍したヘイグ選手は、ドラフト9巡目(全体264位)での指名であり、4年かけてメジャーデビューを飾った選手であった。メジャーでの成績は打率2割台前半であり、ブルージェイズと自由契約となったタイミングで阪神入団となっているのだ。数字や実績だけ見れば、キャンベル選手はややヘイグ選手に近いものを感じざるを得ない。

ただし、「外国人は開幕してみないと分からない」と、プロ野球解説者が口を揃えるくらい前評判は当てにならないのも事実だ。実際、1年目のマートン選手のオープン戦は散々だったが、いざ開幕するとセ・リーグ記録の214安打を放って大爆発したのを覚えている。逆に、メジャーリーグでホームラン王にも輝いたフィルダー選手ですら、日本の野球に対応できずに阪神を1年で退団しているのだから、メジャー成績だけでは判断できないのだ。

さて、プレースタイルに関しては、マートン選手やヘイグ選手と同じく「アベレージヒッター」という印象だ。助っ人外国人には、どうしても豪快なホームランを期待しがちだが、キャンベル選手は打率や選球眼で勝負する選手だということは過去の実績でも明らか。なお、内野ならどこでも守れるユーティリティー性は彼の特徴であり、春季キャンプの守備練習を見ても、守備力に問題はなさそうな印象である。守備力不足の今の阪神にとっては、「守備的助っ人外国人」として、試合の終盤に守備固めで出場する、新しい外国人のスタイルも悪くはないかもしれない。

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マートン2世かヘイグ2世か。ペナントレースが開幕すれば真の実力が分かるわけだが、期待と不安が交じった3月独特の感覚が、今年もやってきた。

阪神での活躍の鍵を握るのは「メッセンジャー」

さて、野球の実績はここまでにして、次はプライベートに目を向けてみよう。筆者が実は一番気になっているのが、むしろ野球以外の部分なのだ。

先日、テレビのインタビューに阪神の今成選手が答えていたシーンがあり、自然と新外国人の話題になった。メンデス選手に関しては、ドミニカ人特有の明るさや陽気さがあり、すでにチームに溶け込んでいると。しかしながら、キャンベル選手は大人しくて控えめな性格の持ち主であり、まだチームに馴染めていないとコメントしていた。

これについては、今の阪神のチーム事情が影響しているとも言える。ドミニカ出身のメンデス選手は、すでにマテオ・ドリスといったドミニカ人助っ人が在籍しているため、馴染みやすい環境が整っていると言えよう。しかも、全員ピッチャーでありリリーフであることから、練習メニューも一緒で、常に近くにいてくれるというメリットがあると想像できる。

しかしながら、キャンベル選手はアメリカ出身でありバッターである。2013年まではトーマス・オマリーが補佐役で球団に在籍していたが、今はいない。また、現在阪神は若返りを図っているため、自分のことで精一杯の20代前半の選手がほとんどであり、外国人助っ人と密にコミュニケーションを深めようとする選手が少ない印象だ。これは非常に心配な状況である。

そこで筆者は、超優良外国人助っ人のメッセンジャー選手に働いてもらいたいと願っている。もっとも、歴代最長8年目を迎えるメッセンジャー選手は、2018年から日本人枠になるため、もはや助っ人ではなく日本人扱いとなるわけだが。開幕投手に立候補し、チームを優勝に導くためにリーダーシップを発揮している彼の存在は、いまや阪神に欠かせない存在となっていることは、言わずもがなだ。

ピッチャーという立場だが、同じアメリカ出身のキャンベル選手をチームに溶け込ませてほしい。そして、プライベートでも積極的にコミュニケーションを取り、日本野球の特徴や自身の経験談、生活のために必要な情報などをシェアしてほしい。これは、メッセンジャー選手にしかできないことであり、メッセンジャー選手だからこそ求めたい部分でもあるのだ。

ちなみに、昨年まで在籍したゴメス選手は、マートン選手の情報があったからこそ打点王に輝いたと言われている。メンデス選手も、マテオ・ドリスコンビがいれば問題なく活躍できるだろう。そう考えると、キャンベル選手の活躍はメッセンジャー選手の力が必要であり、キーマンであるとも言えるのではないだろうか。

まとめ

ペナントレース開幕前に評価はできないが、キャンベル選手をいろんな角度から分析してみた。若手選手が力をつけてきた今シーズン、キャンベル選手が打率3割を超える活躍をしようものなら、自然とリーグ優勝も見えてくるだろう。マートンレベルは贅沢だが、ぜひ思う存分大暴れしてほしい。

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