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原口文仁のシンデレラストーリーは突然に。度重なるケガを乗り越えて大舞台へ。

2016年4月27日、苦労を重ねた男のシンデレラストーリーが始まった。度重なるケガを乗り越え、育成選手から支配下へ昇格、そのまま一軍スタメンを奪取したのが原口文仁だ。育成選手に夢を与え、一躍阪神ファンの心を掴み、今まさにレギュラーを掴もうとしている注目選手だが、2年目の活躍が期待されている。

帝京高校からドラフト6位で入団してから、6年間は不遇の生活を送っていた男だが、日々の鍛錬は怠らなかった。練習の虫と呼ばれた原口選手は、様々な困難にも負けず乗り越えてきた。そんな彼にスポットライトを当てたのは、掛布二軍監督であり金本監督であったのだ。

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原口文仁、6年間の波乱万丈の野球人生とは

高卒新人選手として入団したのは2009年。同期には、秋山選手・俊介選手がいるが、ケガと不運に泣かされた野球人生だったと言えるだろう。入団直後から二軍生活を送っていた原口選手だが、3年目の2012年に腰痛を発症して戦線離脱をしてしまう。シーズン終了後、育成選手に移行することになったわけだが、原口選手にとって最初の挫折を味わうことになった。

さらに原口選手に不運が襲う。再起を図る2013年、シートバッティング中に田面選手の投げたボールを左手に受け、骨折してしまう。その影響から、ウエスタンリーグ17試合の出場にとどまり、かろうじて育成契約を継続するようなクビと紙一重の立場になってしまったのだ。腰痛と骨折により、動きたくても動けない時期が続くのは非常にもどかしく、辛かっただろう。

ケガを克服してから、二軍で結果の出ない生活を過ごしつつ実力アップ。そして、2016年シーズンの春季キャンプで初の一軍キャンプへ招集され、新しく就任した掛布・金本監督の目に留まったのだ。そして、運命の2016年4月27日に育成から支配下登録され、そのまま一軍に招集、初出場初ヒットを記録するという、まさしく人生が変わる一日を体験した。シンデレラストーリーは、突然やってきたのだ。

それ以降の原口選手の大活躍は、ご存知のとおりだ。5月に月間MVPを受賞、オールスター選出、城島選手以来の捕手として2ケタ本塁打を達成。いまや阪神タイガースの主軸を担う選手として、なくてはならない存在に成長したわけだが、思えば支配下登録からまだ1年も経っていない新米選手なのだから驚きだ。

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高山選手、北條選手と並んで、2年目のジンクスを払拭できるか話題になっているが、2017年は今後の野球人生の試金石となるだろう。これまで苦悩を乗り越えてきた原口選手なら、どんな状況に陥ろうと、最終的に必ず結果を残してくれると私は信じている。

飛躍のきっかけは掛布監督の金言だった

人間とは、ささいな出会いや言葉で人生がガラッと変わるものだ。原口選手も、飛躍のきっかけになったは思わぬ一言だった。

2016年4月19日、支配下登録される約1週間前の二軍での練習中、不振にあえぐ新井良太選手を掛布監督が指導していた。その近くで練習していた原口選手は、掛布監督が新井選手へかけた言葉に反応し、全身に電流が走ったのだ。

ステップと同時に弓矢のように肘を張り、そこから一気にインパクトまで振り出せ。

この掛布監督の言葉が「聞こえてきた」わけだが、この金言により原口選手の打撃が開花したのだ。このエピソードについて、原口選手本人はこうコメントしている。

これだ!と思ったんです。直接言われても気づけなかったかもしれません。冷静に自分と照らし合わせることができたというか。客観的に他の人が教えられているところを見て、初めて気づくこともあるんですね。

コメントにあるとおり、確かに偶然といえば偶然だ。しかし私は、原口選手が普段から張っているアンテナや素直な心に感心せざるをえない。掛布監督の言葉をキャッチできるだけの意識の高さが必要であり、成長意欲がなければ他人の会話は耳に届かないはずだ。さらに、キャッチした情報を自分に取り入れる素直な心がなければ、成長はないのではないか。

こう考えれば、原口選手の不断の努力と素晴らしい人間性こそが、シンデレラストーリーを作り上げたのではないかと思えてくる。努力すれば活躍できるとは限らないが、活躍する人はみな努力をしているという説は、あながち間違っていないのかもしれない。

まとめ

2017年シーズンは、一塁を中心に起用されることが決まった原口選手だが、落ち込んでいる様子は微塵もない。それは、これまでの苦しいプロ生活を乗り越えてきた経験と、野球をやれる幸せを知っているからこそであり、試合に出場することを第一優先に考えていることも読み取れる。

将来的にキャッチャーへ戻る可能性はあるが、今年はファーストで全力を注ぎ、昨年を上回る素晴らしい成績を残してほしい。そして、夢のリーグ優勝、そして日本一へ向けて大活躍してくれることを願っている。

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