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岡﨑太一の夢はヒーロー。妻と3人の子供を支えに精進するパパの素顔とは。

金本監督体制になってから、ようやくスポットライトが当たった。プロ11年間で、一軍でわずか34打席しか立ってなかった男、岡﨑太一選手。正捕手不在、首脳陣刷新というチーム事情もあって、一気に正捕手候補に躍り出たのは2016年のことだった。

「キャッチング、配球が上手い。何も言うことはない」と、矢野コーチから絶賛された岡﨑選手は、初の開幕スタメンを被る偉業を成し遂げた。虎の苦労人が、ようやく一軍の舞台で大暴れするかと思いきや、チームの不振や自身のケガの影響から離脱。また、育成出身の原口選手の台頭も相まって、正捕手奪取のチャンスを逃した。

2017年、原口選手はファーストへ転向が決まった。残る正捕手候補は梅野選手、坂本選手、そして岡﨑選手の3人。まさにいま、熾烈な争いを繰り広げているわけだが、ところで岡﨑選手とはいったいどんな生い立ちだったのか。そして、どんな私生活を送っているのか。今回はそのあたりを特集してみよう。

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自由獲得枠で阪神入団も、戦力外ギリギリの野球人生へ

運というのは、良い人と悪い人がいるとよく言われているが、もしそれが本当ならば岡﨑選手は「悪かった」と言えるだろう。2004年に自由獲得枠で鳴り物入りしてからというもの、阪神タイガースの正捕手には、すでに素晴らしい先輩たちが存在していたのだ。

ルーキーイヤーの2005年は、現バッテリーコーチの矢野選手が全盛期を迎えていた。さらに、日本ハムから野口選手が加入、現在選手会長を務める狩野選手も、当時は捕手でライバルだった。選手層が厚く、一軍出場はおろか、二軍でもマスクを被れない時期が続くなど下積みの時期を経験。日々練習を重ね、実力アップを図るしかなかったと言っていいだろう。

2010年、矢野選手が引退。正捕手奪取の大チャンスが到来したわけだが、またしても不運が岡﨑選手に襲いかかる。この年、メジャーリーグから城島選手が阪神に移籍。強肩強打、高いリーダーシップを武器に、矢野選手の後釜として正捕手を獲得することになったのだ。この時期の阪神は、外部からのFA補強に注力していたため、またしてもアピールチャンスを逃してしまうことに。

入団5年を超え、二軍生活が長引くごとに、最終戦に家族を招いて戦力外に備えていたそうだ。それだけ覚悟を決めて毎年の契約更改を迎えていたわけだが、名捕手一人いることによって、他の捕手の出場機会が激減してしまうのがプロ野球の世界。阪神ファンとしては、名捕手誕生を大歓迎しがちなのだが、同時に戦力外となってしまう選手もいることも忘れてはいけない。

最愛の妻と3人の子供を支えに、目指すは「ヒーロー」

岡﨑選手には、妻と3人の子供たちがいる。入団3年目のオフに結婚し、子供たちもすでに小学生になり、岡﨑選手がプロ野球選手であることを認識できる年齢にまで成長している。特に、長男は一番岡﨑選手の野球をしている姿を見ているそうだ。

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一人やったらもう、とっくの昔に諦めていたと思う。でも子供とたまに野球の話をする時に思うのが、もしボクがグラウンドで気持ちの切れた態度をしていたら、子供に胸張って話せないなって。子供にはカッコイイ親父でいたいし、子供に話せないような自分ではいたくないって思うから。

2016年の春季キャンプ直前のときだ。長男から「パパは一軍と二軍どっち??」と訊かれ、「一軍だよ」と答えると、大喜びしたのが衝撃的だったそうだ。すでに息子は、パパがこれまでずっと二軍だったことを知っていたんだと知り、一軍で活躍している姿を見せられていないことを改めて認識した。

子供たちのヒーローになる。一軍でバリバリ活躍して、子供たちに胸を張って「パパはプロ野球選手だ」と言えるようになりたい。いつも変わらず献身的にサポートしてくれる奥さんの存在と、見る見る成長する子供たちの存在は、岡﨑選手にとって最高のモチベーションになっていると言えるだろう。

カッコいいパパになるために、毎日泥臭く、全力で声を出して練習している岡﨑選手。同じ男としてカッコいいし、どうしても応援したくなる選手だ。2017年シーズンは正捕手争い最終章、ここで獲れなければ非常に厳しい未来が待っているかもしれない。だからこそ、今年は死に物狂いで正捕手を獲りにいってほしいというのが、私の願いでもある。

正捕手争いの現在地。岡﨑選手と梅野選手の一騎打ちか。

強肩強打の梅野選手か、配球・キャッチング・安定感の岡﨑選手か。これが正捕手争いの現在地ではないだろうか。

実際は、坂本選手も一軍に帯同してはいるものの、オープン戦での起用状況を見れば、首脳陣からの評価が追いついていないように見える。となれば、正捕手争いは梅野選手と岡﨑選手に絞られたと思っていいが、梅野選手の活躍ぶりが目立っているのも事実だろう。持ち前の打撃力が復調、課題の配球も改善が見られるため、岡﨑選手よりも出場機会に恵まれている。

ただし、矢野コーチの岡﨑選手への評価は依然として高く、守備力を重視する矢野コーチとしては岡﨑選手を起用したい気持ちが強いように見受けられる。あとは、打撃力重視の金本監督にいかにアピールできるかが課題であり、そのためにも、バッティングでも結果を残さなくてはいけないだろう。

幸いなことに、正捕手筆頭だった原口選手はファーストに移った。このチャンスをぜひモノにして、名捕手と言われるくらいの活躍を、一軍で見せてほしい。家族のために、そして自分のためにも。2017年シーズンの岡﨑選手からも、目が離せなさそうだ。

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